世界のRC Osprey
さてKei寅号の他に世界ではどんなラジコンV-22オスプレイが飛んでいるのでしょう。
最高峰はコレでしょうか、オーストリアの方が製作した機体でターボシャフトエンジン搭載(実機と違い胴体内に一基)、引込脚もドアまでしっかり再現。
ローター直径1400mm、重量18kg(燃料を除く)と大迫力。
(ちなみに90クラスヘリのフレイヤEVOはローター直径1561mm、重量4.9kg)
尾翼舵面は非可動のように見えますが、速度を上げると強い頭上げが出るそうです。
(ウチのオスプレイもVTOLモードで向かい風を受けるとペラ仰角差とジャイロプリセッションにより強い頭上げが出るのでかなりのテールエレベーターダウンが入っています。しかし加速しようとチルトを前傾させてパワーを上げると今度は高いスラストラインによる強い頭下げが出ます。)
モード転換にはまだ成功されていないようです。
残念ながら振動により機体構造が破壊され墜落大破してしまったようですが復活予定との事。
製作費は不明ですが、良い車が買える位は掛かっているでしょうね。
ローター回転方向は外回り(固定翼モード時)。
クラッシュ
引込脚の作動
本格派の市販キットで最もメジャーなのは米テキサス州Rotormast社製の物でしょうか。
国内で以前はエアステージさん、現在はMBPジャパンさんが販売されているようです。
実機と違い左右ローター駆動の連結同調は無し。
制御には専用の電子ミキサーを使用。
スワッシュは2サーボ(電子ミキシング)の特殊な物でコレクティブと前後サイクリックのみ、この左右同調動作でエレベーター、逆動作でラダー。
ロールは左右コレクティブ差動。
このようにロールを制御するのにコレクティブや回転数に差動を掛けると反トルク差が出てラダーを取られ、また大型機では駆動系の負荷増大も気になります。
なので制御で言えば横サイクリックを使う方が理想的だと思います。
しかしサーボが増え、ただでさえ複雑なメカがより複雑になってしまうのは悩ましい所。
スワッシュ式としては最低限のRotormast方式でも6サーボ2ESCで8chが必要。
(実機では、ウィキペディアによるとコレクティブ差動と横サイクリック両方の動作が行われるそうです)
本モデルも尾翼舵面は非可動ですが、モード転換や固定翼モードでも操縦性は問題無いようです。
ローター直径645mm、全備重量3100g。
(ちなみにT-REX450はローター直径715mm、重量770g)
最初の機体も本機も実機と同じくローターディスク面加重、主翼面加重は同クラスのヘリや飛行機よりも高いのでオートロや滑空は難しいでしょう。
ローター回転方向は外回り。
MBPジャパンさんのフタバ14SGプロポまで付いた完全調整済みフルセットで約60万円。
モード転換を余裕でこなしています。
http://www.youtube.com/user/Rotormast?feature=watch
Walkeraも2010年に尾翼舵面まで可動するフルアクションの機体を発表していて、この動画ではモード転換も出来ているようですが発売されたという話は聞きません。
ローター回転方向は内回り。
http://www.youtube.com/watch?v=jyWng9SRNTo
Art-Techからも手軽でスケール感のある製品が発売されています。
全長350mm、重量350gとウチの機体よりさらに一回り小型ですがギアダウンで直径13.78インチの大径プロペラを駆動。
ベル式のスタビライザーとジャイロを装備しスワッシュは無し。
ESC制御と9gサーボによるチルト前後制御でVTOLモードのみの飛行。
ローター回転方向は外回り。
一応屋外飛行も出来るようですがホバリング~低速旋回まででしょう。
価格は約2万円、やや微妙。
最もお手軽な物はコレでしょうか、CCPハニービーV-22オスプレイ。
常時微速前進でテールローターにより旋回。
価格は約5千円。
http://bbs.kakaku.com/bbs/S0000358825/
ベトナムにこんな機体も。
こちらはオスプレイではないですが以前MACさんから教えて貰った機体。
低翼面荷重の機体にスワッシュ無しのスタビ付きのローターを組み合わせ、ティルトウイング方式としてモード転換飛行に成功しています。
Kei寅号
こうして見るといろんなアプローチでモデル化されているのが面白いです。
まだまだ新たなアプローチも出てきそうです。